喇叭を吹く
読み方:らっぱをふく
「喇叭を吹く」の意味
実際以上に話を大きくしたり、できそうもないことを威勢よく言ったりすることです。
自分の能力や実績などを大げさに語る場合のほか、事実とは異なる大げさな話をする場合にも使われます。
「喇叭を吹く」の語源・由来
「喇叭」は、トランペットなどの金管楽器を指す言葉です。
喇叭を吹くと大きく威勢のよい音が響くことから、大げさなことを威勢よく言うことのたとえになりました。
「喇叭を吹く」の使い方
次のような型がよく使われます。
- 「(人)が喇叭を吹く」
大げさな話をする人を主語にする形です。「彼が喇叭を吹く」「社長がまた喇叭を吹いた」などと使います。 - 「〜と喇叭を吹く」
「と」の前に、その人が大げさに語った内容を置きます。「一年で業界一になると喇叭を吹く」「自分なら簡単にできると喇叭を吹いた」などの形です。 - 「喇叭を吹いている」
大げさなことを盛んに言っている様子や、いつものように大言を重ねている様子を表す形です。「また喇叭を吹いている」「威勢よく喇叭を吹いている」などと使います。
「喇叭を吹く」の例文
- 彼は酒が入ると、若いころは有名な選手だったと喇叭を吹く癖がある。
- 新任の責任者は「半年で売り上げを倍にする」と喇叭を吹いたが、具体的な計画はまだ示していない。
- あれだけ喇叭を吹いていたのだから、今度の大会では相当な成績を期待されるだろう。
「喇叭を吹く」の類似表現
法螺を吹く(ほらをふく)
意味はよく似ており、多くの場面で言い換えられます。
「法螺を吹く」は、大げさなうそやでたらめを言う場合にも広く使われる表現です。
大風呂敷を広げる(おおぶろしきをひろげる)
大きすぎる計画や、実現が難しい構想を語る場合によく使われます。
単に自慢話を大げさにする場合よりも、計画や抱負を必要以上に大きく述べる場面になじむ表現です。
「喇叭を吹く」の古い用例
大正時代の矢田挿雲『江戸から東京へ』には、「大に兄哥の為めに喇叭を吹いて居る」という記述があります。
墓碑に記された大げさな称賛を指して「喇叭を吹く」と表現したもので、この時代にはすでに、実際の楽器を吹く意味ではなく、話を大きくするという比喩的な使われ方がされていました。
参考文献・出典
- 新村出編『広辞苑』第七版、岩波書店、2018年。
- 米川明彦・大谷伊都子編『日本語慣用句辞典』東京堂出版、2005年、「喇叭を吹く」項。
- 小学館国語辞典編集部編『精選版 日本国語大辞典』小学館、2005~2006年、「喇叭を吹く」項。
- 集英社辞典編集部編『ルーツでなるほど慣用句辞典』集英社、1991年、「らっぱを吹く」項。
