長い目で見る
読み方:ながいめでみる
「長い目で見る」の意味
今の状態だけで判断せず、時間をかけて将来の成長や変化を見守ることです。
目先の結果だけで良し悪しを決めず、先々まで含めて判断する意味でも使われます。
「長い目で見る」の使い方
次のような型がよく使われます。
- 「〜を長い目で見る」
「〜」には、成長や成果など、時間をかけて見守ったり判断したりする対象が入ります。「新人の成長を長い目で見る」「事業の成果を長い目で見る」などの形です。 - 「長い目で見て〜」
後ろに「育てる」「判断する」「考える」などの動詞を続けます。「長い目で見て育てる」「長い目で見て判断する」などと使います。 - 「長い目で見れば〜」
長期間を基準にした評価や見通しを述べる形です。「長い目で見れば得になる」「長い目で見れば必要な投資だ」などと続けます。 - 「長い目で見てほしい」
すぐに評価を決めず、時間をかけて見守ってもらいたいと頼む形です。「新人なので長い目で見てほしい」「もう少し長い目で見てほしい」などと使います。
「長い目で見る」の例文
- 今は失敗が多くても、親は結果を急がず、長い目で見て子どもの成長を支えることにした。
- この設備投資は初年度の負担が大きいが、長い目で見れば会社の生産性向上につながるだろう。
- 監督は新人選手をすぐに評価から外さず、数年かけて長い目で見る方針を示した。
「長い目で見る」の類似表現
気長に見守る(きながにみまもる)
待つ姿勢や、焦らず見守る態度を表しやすい言い方です。
「長い目で見る」は、時間をかけて評価することにも使えるため、人の成長だけでなく事業や計画などにも広く用いられます。
大局的に見る(たいきょくてきにみる)
細かな部分にとらわれず、物事の全体を広い視点から捉える言い方です。
時間の長さに限らず、全体的な状況や関係を見渡す場合にも使えます。
「長い目で見る」の古い用例
1768年刊の『誹風柳多留』三編の用例として、「長い目でごらふじませと娵はいひ」という句が記録されています。
現代の「長い目で見る」に通じる「長い目で」という言い回しが、江戸時代中期にはすでに使われていました。
『誹風柳多留』は1765年から刊行が始まった川柳集で、三編は明和5年(1768)の出版です。
参考文献・出典
- 新村出編『広辞苑』第七版、岩波書店、2018年。
- 米川明彦・大谷伊都子編『日本語慣用句辞典』東京堂出版、2005年、「長い目で見る」項。
- 小学館国語辞典編集部編『精選版 日本国語大辞典』小学館、2005~2006年、「長目で見る」項。
- 国文学研究資料館「誹風柳多留」『書物で見る日本古典文学史』。
