血が繋がる
読み方:ちがつながる
「血が繋がる」の意味
血縁関係にあることを意味します。
「血」はここでは血液そのものではなく、血縁・血統・血筋を指します。
「血が繋がる」の使い方
次のような型がよく使われます。
- 「〜と血が繋がっている」
血縁関係にある相手を「と」で示します。「彼とは血が繋がっている」「祖父と血が繋がっている」などの形です。 - 「〜とは血が繋がっていない」
血縁関係がないことを表す否定形です。「養父とは血が繋がっていない」「二人は血が繋がっていない」などと使います。「血が繋がる」は否定形でもよく用いられます。 - 「血が繋がっている〜」
後ろに親子・兄弟・親族などの名詞を続ける形です。「血が繋がっている親子」「血が繋がっている親族」などと使います。
「血が繋がる」の例文
- 初めて家系を詳しく調べて、あの人と自分の血が繋がっていることを知った。
- 育ててくれた父とは血が繋がっていないが、私にとって大切な家族である。
- 遠く離れて暮らしていても、祖母と血が繋がっているという事実に変わりはない。
「血が繋がる」の類似表現
血を引く(ちをひく)
「血を引く」は、ある人や家系の血筋を受け継ぐことをいいます。
「祖父の血を引く」「芸術家の血を引く」のように、血筋の由来となる人や家系を「の」で示す形が中心です。
「血が繋がる」が人と人との血縁関係を表すのに対し、「血を引く」は誰の血筋を受け継いでいるかを表します。
血を分ける(ちをわける)
「血を分ける」も血族の関係にあることを表し、「血を分けた兄弟」「血を分けた弟」など、連体形で親族を修飾する形が使われます。
「血が繋がる」は「二人は血が繋がっている」のように、関係そのものを述べる形でも使えます。
「血が繋がる」の古い用例
三好十郎の戯曲『妻恋行』には、「血こそつながつて居らんけどもが」という表現があります。
現代の「血こそ繋がっていないけれども」に当たる言い方で、血縁関係がないことを表しています。
『妻恋行』は昭和10年(1935年)2月の『新潮』に発表されました。
この時期には、「血」と「つながる」という言葉を組み合わせて、血のつながりがあるかどうかを表現する使い方がされていました。
参考文献・出典
- 新村出編『広辞苑』第七版、岩波書店、2018年。
- 米川明彦・大谷伊都子編『日本語慣用句辞典』東京堂出版、2005年、「血が繋がる」項。
- 小学館国語辞典編集部編『精選版 日本国語大辞典』小学館、2005~2006年。
- 三好十郎「妻恋行」『三好十郎の仕事 第一巻』學藝書林、1968年(初出『新潮』1935年2月号)。
