挙げ句の果て
読み方:あげくのはて
「挙げ句の果て」の意味
いろいろなことがあった末にたどり着いた、最終的な結果をいいます。
多くは、好ましくない結果や、あきれるような結末になったことを述べるときに使われます。
「挙げ句の果て」の語源・由来
「挙げ句」は、もともと連歌や連句で最後に置かれる七・七の句を指す言葉です。
最初の句を「発句」というのに対し、一巻を締めくくる句が「挙げ句」です。
そこから「物事の終わり」「最後の結果」という意味でも使われるようになりました。
「挙げ句の果て」は、この「挙げ句」に、終わりや行き着くところを表す「果て」を重ねて強調した表現です。
「挙げ句の果て」の使い方
次のような型がよく使われます。
- 「挙げ句の果てに/には〜」
それまでに続いた行動や出来事を受け、その最後に起きたことを続けます。「浪費を重ね、挙げ句の果てに借金する」「口論を続け、挙げ句の果てには絶交する」などの形です。 - 「挙げ句の果ては〜」
最終的に行き着いた状態や結果を後ろに置く形です。「挙げ句の果ては仲たがい」「挙げ句の果ては退学」などと使います。
「挙げ句の果て」の例文
- 何度も約束を破った彼は、挙げ句の果てに友人から信用されなくなった。
- 二人は朝から責任を押しつけ合い、挙げ句の果てには会議そのものを中断してしまった。
- 無計画な経営を何年も続けた挙げ句の果ては、店を閉めるという結末だった。
「挙げ句の果て」の類似表現
挙げ句(あげく)
「挙げ句の果て」から「果て」を取った形で、「長く続いたことの末に」という意味で広く使われます。
「迷った挙げ句、断った」のように、動詞の過去形を受ける「〜た挙げ句」の形もよく使われます。
「挙げ句の果て」のほうが、最終的な結末であることを強く印象づけます。
とどのつまり
最終的な結論や帰着点を示す表現で、「結局」と近い使い方をします。
「挙げ句の果て」のように、そこへ至るまでにさまざまな出来事が重なったことや、好ましくない結末であることを必ずしも伴いません。
「挙げ句の果て」の古い用例
室町時代の『史記抄』(1477年)には、「あげくのはてを見よやれ」という言い回しが使われています。
ここでは「あげくのはて」が「最後の結果、行く末」を指す名詞として「を」を伴っており、15世紀にはすでに連歌の文脈を離れた意味で使われていたことが分かります。
参考文献・出典
- 新村出編『広辞苑』第七版、岩波書店、2018年。
- 米川明彦・大谷伊都子編『日本語慣用句辞典』東京堂出版、2005年、「挙げ句の果て」項。
- 小学館国語辞典編集部編『精選版 日本国語大辞典』小学館、2005~2006年、「挙げ句」「挙げ句の果て」項。
