読み方:ようしたんれい

「容姿端麗」の意味

顔立ちや姿が整っていて美しいことです。

人の外見をほめる言葉で、女性だけでなく男性についても使われます。

「容姿端麗」の使い方

次のような型がよく使われます。

  • 「容姿端麗な〜」
    後ろに人物を表す言葉を続けます。「容姿端麗な青年」「容姿端麗な俳優」などの形です。
  • 「容姿端麗で〜」
    外見以外の特徴を続けるときに使います。「容姿端麗で聡明」「容姿端麗で礼儀正しい」などと続けます。
  • 「〜は容姿端麗だ」
    人物の外見について述べる形です。「姉は容姿端麗だ」「彼は容姿端麗だ」などと使います。

「容姿端麗」の例文

  • 新しく主演に選ばれた俳優は容姿端麗で、舞台に立つとひときわ目を引きます。
  • 彼女は容姿端麗でありながら、気取ったところのない人柄で親しまれています。
  • 若いころの祖父は容姿端麗だったそうで、古い写真にも整った姿が残っています。

「容姿端麗」の類似表現

眉目秀麗(びもくしゅうれい)

特に男性の整った顔立ちについて使われることの多い表現です。

「容姿端麗」が顔立ちと体つきを含む外見全体を指すのに対し、「眉目秀麗」は顔かたちを中心に述べます。

才色兼備(さいしょくけんび)

美しい容貌だけでなく、すぐれた才能や知性も備えている女性について使います。

外見だけを評価する場合には「容姿端麗」と使い分けます。

「容姿端麗」を構成する言葉の意味

「容姿」は、顔立ちと体つきを合わせた姿かたちを指します。

日本語では平安時代末期の『本朝続文粋』にも「容姿」の用例があります。

「端麗」は、姿や形が整っていて美しいことです。

「端麗」自体は古くから使われ、『空華集』には14世紀の日本語文献上の例があります。

「容姿端麗」の古い用例

1928年(昭和3年)1月13日付『大阪朝日新聞』には、美装員の募集について

「容姿端麗な飛切り美人」

とあります。

昭和初期にはすでに「容姿端麗な〜」という現在と同じ形で、人を募集する際の外見上の条件にも使われていました。

関智子「マネキンガールの発生と意義」に当該記事が引用されています。

菊池寛『厳島合戦』を収めた『日本合戦譚』(1933年)には、小早川隆景について

「容姿端麗な武士であった」

とあります。

男性を形容した例で、この時期には女性に限らず使われていたことが分かります。

参考文献・出典

  • 新村出編『広辞苑』第七版、岩波書店、2018年。
  • 飯間浩明編『小学館 四字熟語を知る辞典』小学館、2018年、「容姿端麗」項。
  • 小学館国語辞典編集部編『精選版 日本国語大辞典』小学館、2005~2006年。
  • 関智子「マネキンガールの発生と意義」『共立女子大学家政学部紀要』第70号、共立女子大学、2024年、17~28頁。
  • 菊池寛『日本合戦譚』中央公論社、1933年、「厳島合戦」。
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北澤篤史
四字熟語・漢字熟語・ことわざ・慣用句・故事成語を対象に、語源・由来、古い用例、文献上の変遷を研究している。ことわざ学会理事。2025年度ことわざ研究奨励賞受賞。著書に『〈試験に出る〉マンガでわかる おもしろい四字熟語図鑑』『〈試験に出る〉マンガでわかる すごいことわざ図鑑』『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(いずれも講談社)がある。