読み方:とくいまんめん

「得意満面」の意味

自分の思いどおりになったことなどを誇らしく感じ、その気持ちが顔いっぱいに表れていることです。

「得意満面」の使い方

次のような型がよく使われます。

  • 「得意満面で〜」
    後ろに動作を続けます。「得意満面で帰ってくる」「得意満面で話す」などの形です。
  • 「得意満面の〜」
    後ろに「顔」「笑み」「表情」などを続けます。「得意満面の笑み」「得意満面の表情」などと使います。
  • 「得意満面だ」
    人の様子を述べるときに使います。「優勝した彼は得意満面だ」などの形です。

「得意満面」の例文

  • 自分の考えた企画が採用され、彼は得意満面で会議室を出た。
  • 難しい問題を一人で解いた弟は、得意満面の顔で答えを説明してくれた。
  • 初めての大会で優勝した選手は、表彰台の上で得意満面だった。

「得意満面」の類似表現

喜色満面(きしょくまんめん)

うれしさや喜びが顔いっぱいに表れていることです。

自分の成功を誇らしく感じている場合に限らず、広く喜んでいる表情について使えます。

意気揚揚(いきようよう)

得意そうに、誇らしげにふるまう様子をいいます。

「意気揚揚と引き揚げる」のように行動にも使われ、顔の表情だけを指す言葉ではありません。

「得意満面」を構成する言葉の意味

「得意」にはいくつかの意味があります。

ここでは「得意な科目」のような「上手で自信がある」という意味ではなく、思いどおりになって満足していることや、誇らしげな様子を指します。

「満面」は「顔中」「顔いっぱい」「顔全体」という意味です。

日本語では中世の文献にも用例が見られる語です。

「得意満面」の古い用例

明治36年(1903)の国木田独歩『別天地』には、

「どうだね、随分すばらしいだろう」と得意満面

とあります。

発言のあとに「得意満面」を置き、話し手の誇らしげな様子を示しています。

参考文献・出典

  • 新村出編『広辞苑』第七版、岩波書店、2018年。
  • 飯間浩明編『小学館 四字熟語を知る辞典』小学館、2018年、「得意満面」項。
  • 小学館国語辞典編集部編『精選版 日本国語大辞典』小学館、2005~2006年、「得意満面」項。
ABOUT ME
北澤篤史
四字熟語・漢字熟語・ことわざ・慣用句・故事成語を対象に、語源・由来、古い用例、文献上の変遷を研究している。ことわざ学会理事。2025年度ことわざ研究奨励賞受賞。著書に『〈試験に出る〉マンガでわかる おもしろい四字熟語図鑑』『〈試験に出る〉マンガでわかる すごいことわざ図鑑』『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(いずれも講談社)がある。