古今東西
読み方:ここんとうざい
「古今東西」の意味
昔から今までのあらゆる時代と、世界のすべての場所を表す四字熟語です。
「古今東西」の使い方
次のような型がよく使われます。
- 「古今東西の〜」
後ろに、広い時代や地域から集めたものを表す名詞を続けます。「古今東西の名作」「古今東西の思想」などの形です。 - 「古今東西に〜」
後ろに「類を見ない」「通じる」「わたる」などを続けます。「古今東西に類を見ない」「古今東西にわたる資料」などと使います。 - 「古今東西を問わず〜」
時代や地域による違いを問題にしないことを示します。「古今東西を問わず親しまれる」などの形です。
「古今東西」の例文
- その博物館には、古今東西の珍しい楽器が数多く展示されています。
- 家族を思う気持ちは、古今東西を問わず多くの物語に描かれてきました。
- これほど大胆な発想の建築物は、古今東西に類を見ないでしょう。
「古今東西」の類似表現
東西古今(とうざいここん)
「古今東西」と語の順序を入れ替えた表現で、意味はほぼ同じです。
「古今東西」のほうが一般によく見かける形です。
古往今来(こおうこんらい)
昔から今までという時間の広がりを表します。
「古今東西」のように場所の広がりまでは含まないため、長い時間の範囲だけを述べたい場合に使えます。
「古今東西」を構成する言葉の意味
「古今」は「昔と今」、または昔から今に至るまでを指します。
「東西」は東と西を指す語ですが、「古今東西」では東西四方、すなわち広くあらゆる場所を含む意味になります。
「古今東西」の古い用例
中村正直の「古今東西一致道徳の説」(『東京学士会院雑誌』第11編第5冊、1889年)には、
「一身上の道徳に於て、古今東西に通じて」
という用例があります。
「古今東西に通じて」と続けており、明治22年には、時代と場所の両方を広く含む語として使われていたことが分かります。
参考文献・出典
- 新村出編『広辞苑』第七版、岩波書店、2018年。
- 飯間浩明編『小学館 四字熟語を知る辞典』小学館、2018年、「古今東西」項。
- 小学館国語辞典編集部編『精選版 日本国語大辞典』小学館、2005~2006年、「古今東西」項。
- 中村正直「古今東西一致道徳の説」『東京学士会院雑誌』第11編第5冊、東京学士会院、1889年。
