中途半端
読み方:ちゅうとはんぱ
「中途半端」の意味
物事が完成まで達していないこと、また、態度や状態がどっちつかずで徹底していないことを意味します。
「中途半端」の語源・由来
「中途」は物事の途中やなかばを、「半端」は必要な数や量がそろわず、完全でないことを表す語です。
「中途」は古くから使われ、「半端」も室町時代中期の『文明本節用集』に用例があります。
この二つが結びついた「中途半端」は、少なくとも明治後期には現在と同じ四字の形で使われていました。
いつ、誰によってこの語形が作られたのかは明確ではありません。
「中途半端」の使い方
次のような型がよく使われます。
- 「中途半端な〜」
後ろに「態度」「知識」「仕事」「状態」などを続けます。「中途半端な態度」「中途半端な知識」などの形です。 - 「中途半端に〜」
後ろに動作を続けます。「中途半端に覚える」「中途半端に残す」などと使います。 - 「〜は/が中途半端だ」
物事の仕上がりや対応などについて述べます。「説明が中途半端だ」「対応は中途半端だ」などの形です。
「中途半端」の例文
- 調査を始めた以上、中途半端なところで結論を出さず、最後まで資料を確認したい。
- いくつもの習い事に手を広げた結果、どれも中途半端に終わってしまった。
- 賛成とも反対とも言えない彼の中途半端な態度に、周囲は戸惑っていた。
「中途半端」の類似表現
生半可(なまはんか)
十分でなく、いい加減なさまを表します。
「生半可な知識」「生半可な決意」のように、知識や取り組みの程度が足りないことを問題にする場面でよく使われます。
半知半解(はんちはんかい)
知識や理解が十分でないことに限って使う四字熟語です。
「半知半解の知識」などとは言えますが、仕事や計画が途中で終わった場合には使いません。
「中途半端」の古い用例
二葉亭四迷の小説『其面影』は1906年(明治39年)に発表され、次の用例があります。
「君は能く僕の事を中途半端だといって攻撃しましたな」
人について「中途半端だ」と評する形で使われており、20世紀初頭には現在にも通じる述語の使い方が見られます。
永井荷風の『腕くらべ』(1916~17年)には
「中途半端な自前の姐さん達」
という例があり、「中途半端な〜」と名詞を修飾する形も確認できます。
参考文献・出典
- 新村出編『広辞苑』第七版、岩波書店、2018年。
- 飯間浩明編『小学館 四字熟語を知る辞典』小学館、2018年、「中途半端」項。
- 小学館国語辞典編集部編『精選版 日本国語大辞典』小学館、2005~2006年、「中途半端」「中途」「半端」項。
