即決即断
読み方:そっけつそくだん
「即決即断」の意味
「即決即断」とは、その場ですみやかに決定したり、決断を下したりすることです。
判断の速さを表す語であり、その判断が正しいかどうかまでを意味に含むわけではありません。
「即決即断」の語源・由来
「即決」は、その場ですぐに決めること、「即断」は、その場ですぐに判断したり決断したりすることです。
「即決即断」は、意味の近い二語を重ねた構成になっています。
「即決」「即断」はともに、現在とほぼ同じ意味の日本語の用例が1904年の木下尚江『火の柱』に見られます。
ただし、「即決即断」という四字の形がいつ成立したのかは明確ではありません。
「即決即断」の使い方
次のような形で使われます。
- 「即決即断する」
判断や選択をすぐに行うことを述べます。「その場で即決即断する」などの形です。 - 「即決即断で〜」
後ろに行動を続けます。「即決即断で方針を決める」「即決即断で対応する」などと使います。 - 「即決即断の〜」
後ろに人物の特徴や姿勢などを表す言葉を続けます。「即決即断の人」「即決即断の姿勢」などの形です。
「即決即断」の例文
- 店長は商品の追加発注について即決即断し、品切れを防ぎました。
- 緊急時には、責任者が状況を見極めたうえで即決即断で対応しなければならないことがあります。
- 大きな契約では、即決即断だけを重視せず、条件を十分に確かめることも大切です。
「即決即断」の類似表現
即断即決(そくだんそっけつ)
「即決即断」と語順を入れ替えた形で、意味はほぼ同じです。
「即断即決」を見出し語とし、「即決即断」も用いるとする資料があります。
迅速果断(じんそくかだん)
思い切りよく決断し、すみやかに行動することです。
「即決即断」が決定・決断の速さを中心に表すのに対し、「迅速果断」は思い切りのよさや、その後の実行まで含めて人物や行動を評価するときに向いています。
「即決即断」の古い用例
井伏鱒二の『かるさん屋敷』には、
「即決即断のすきな信長」
という形が見られます。
同作は『毎日新聞』に1953年7月4日から11月16日まで連載されました。
この例から、遅くとも1953年には「即決即断」という現在と同じ四字の語形が日本語の文章で使われていたことが分かります。
参考文献・出典
- 新村出編『広辞苑』第七版、岩波書店、2018年。
- 飯間浩明編『小学館 四字熟語を知る辞典』小学館、2018年、「即決即断」項。
- 小学館国語辞典編集部編『精選版 日本国語大辞典』小学館、2005~2006年。
- 公益財団法人日本漢字能力検定協会『漢字ペディア』「即断即決」「迅速果断」項。
- 国立情報学研究所「CiNii Books」『かるさん屋敷 : [毎日新聞連載小説切抜]』書誌情報。
