大安吉日
読み方:たいあんきちじつ(たいあんきちにち)
「大安吉日」の意味
「大安吉日」とは、六曜の「大安」を指し、何事を行うにも縁起がよいとされる日のことです。
「大安」と「大安吉日」は同じ意味で使われます。
「大安吉日」の語源・由来
「大安吉日」は、六曜の一つである「大安」に、めでたい日を意味する「吉日」を添えた語です。
六曜は14世紀ごろに中国から日本へ伝わりましたが、名称や順序は時代によって変化しました。
現在の先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口という形になったのち、幕末以降に広く行われるようになりました。
「大安吉日」という現在の四字形がいつ成立したかは明確ではありません。
中国古典の四字句をそのまま受け継いだ故事成語ではなく、日本で六曜が日取りの吉凶を表すものとして広まる中で用いられてきた表現です。
「大安吉日」の使い方
次のような形で使われます。
- 「大安吉日に〜する」
行事や新しい物事を始める日を示すときに使います。「大安吉日に入籍する」「大安吉日に店を開く」などの形です。 - 「大安吉日を選ぶ」
日取りを決める場面で使います。「式の日に大安吉日を選ぶ」「祝い事に大安吉日を選ぶ」などと続けます。 - 「〜は大安吉日だ」
特定の日について述べる形です。「今度の土曜日は大安吉日だ」などと使います。
「大安吉日」の例文
- 両家で相談した結果、結納の日は大安吉日に決まった。
- カレンダーを見ると、新居の引き渡し予定日はちょうど大安吉日だった。
- 父は縁起を担いで、会社を設立する日に大安吉日を選んだ。
「大安吉日」の類似表現
黄道吉日(こうどうきちにち)
何事を行うにもよいとされる日をいいます。
六曜の「大安」を直接指す「大安吉日」と異なり、本来は陰陽道に由来する別の暦注ですが、一般によい日柄という意味でも使われます。
吉日良辰(きちにちりょうしん)
日柄のよい日をいう表現です。
「大安吉日」のように六曜の一日を特定する言葉ではありません。
「大安吉日」の古い用例
斎藤茂吉の歌集『あらたま』(1921年)には、
「廿六日は大安吉日だから」
という用例があります。
「大安吉日」に「だから」を続け、ある日の日柄を指す名詞として使っています。
少なくとも大正時代には、現在と同じ四字の形が日本語で用いられていたことが分かります。
参考文献・出典
- 新村出編『広辞苑』第七版、岩波書店、2018年。
- 飯間浩明編『小学館 四字熟語を知る辞典』小学館、2018年、「大安吉日」項。
- 小学館国語辞典編集部編『精選版 日本国語大辞典』小学館、2005~2006年。
- 国立国会図書館『日本の暦』「吉凶を表す言葉①六曜」。
