臍を曲げる
読み方:へそをまげる
「臍を曲げる」の意味
機嫌を損ねて意固地になり、素直に人の言うことを聞かなくなることです。
不満からわざと反抗したり、意地悪な態度を取ったりする場合にも使います。
「臍を曲げる」の語源・由来
素直に従おうとせず横を向く姿を、腹にある臍まで曲がったように見立てた表現とされています。
同じ発想から、性格や言動がひねくれていて素直でない人を「臍曲がり」といいます。
「臍を曲げる」の使い方
次のような型がよく使われます。
- 「〜が臍を曲げる」
人を主語にして、その人が不機嫌になったことを述べる形です。「子どもが臍を曲げる」「上司が臍を曲げた」などと使います。 - 「〜て臍を曲げる」
前に原因となった出来事を置く形です。「からかわれて臍を曲げる」「意見を退けられて臍を曲げた」などと使います。 - 「臍を曲げて〜」
不機嫌になったあとに取る態度や行動を続けます。「臍を曲げて口をきかない」「臍を曲げて協力しない」などの形です。 - 「〜に臍を曲げられる」
相手が臍を曲げたため、自分が困ることになった場合には受け身でも使われます。「取引先に臍を曲げられる」「相手に臍を曲げられた」などといいます。
「臍を曲げる」の例文
- 弟ばかり褒められたのが面白くなかったのか、兄は臍を曲げて自分の部屋に閉じこもってしまった。
- 担当者の不用意な一言で先方が臍を曲げ、まとまりかけていた交渉が止まってしまった。
- 監督に交代を告げられたくらいで臍を曲げることなく、彼はベンチから仲間に声を掛け続けた。
「臍を曲げる」の類似表現
旋毛を曲げる(つむじをまげる)
意味や使い方はほぼ同じで、多くの場面で言い換えられます。
「人が旋毛を曲げる」「旋毛を曲げて返事をしない」など、表現の仕方にも重なるところがあります。
参考文献・出典
- 新村出編『広辞苑』第七版、岩波書店、2018年。
- 米川明彦・大谷伊都子編『日本語慣用句辞典』東京堂出版、2005年、「臍を曲げる」項。
- 小学館国語辞典編集部編『精選版 日本国語大辞典』小学館、2005~2006年、「臍を曲げる」項。
- 集英社『ルーツでなるほど慣用句辞典』「臍を曲げる」項。
