問答無用
読み方:もんどうむよう
「問答無用」の意味
「問答無用」は、あれこれ議論しても無駄で、これ以上話し合う必要がないことをいいます。
相手の反論や説明を受け入れず、話を打ち切るような強い言い方にもなります。
「問答無用」の使い方
次のような型がよく使われます。
- 「問答無用だ/です」
議論や説明をこれ以上受け付けないことを示します。「この件については問答無用だ」などの形です。 - 「問答無用で〜」
後ろに行動を続け、相手に反論や相談の余地を与えずに行うことを示します。「問答無用で却下する」「問答無用で連れ出す」などと使います。 - 「問答無用の〜」
後ろに「処分」「決定」「態度」などを続けます。「問答無用の処分」「問答無用の決定」などの形です。
「問答無用」の例文
- 審判は危険な行為を繰り返した選手を、問答無用で退場させました。
- 何度説明を求めても、責任者は「この件については問答無用だ」と取り合いませんでした。
- 現場の意見を聞かずに下された問答無用の決定に、社員から反発の声が上がりました。
「問答無用」の類似表現
問答無益
読み方:もんどうむやく
意味はほぼ同じで、議論を重ねても役に立たないことをいいます。
「問答無益」は議論そのものが無益であることを述べる言い方で、「問答無用」は「問答無用で処分する」のように、相手の言い分を聞かず行動する場面にも使われます。
「問答無用」の古い用例
1887年1月の粟屋関一訳述『仏国美談』には、
「斯る奴等の問答(モントウ)無用まづ血祭りに討棄よ」
という用例があります。
「問答」には「モントウ」と読みが示されており、相手とのやり取りをせず、すぐに行動に移ろうとする場面で使われています。
明治20年(1887年)の時点で、「問答無用」が相手の説明や反論を受け付けない強い言い方として使われていた例です。
『仏国美談』には1884年刊の版もありますが、ここで取り上げた「問答無用」の用例は1887年1月刊本について報告されているものです。
参考文献・出典
- 新村出編『広辞苑』第七版、岩波書店、2018年。
- 飯間浩明編『小学館 四字熟語を知る辞典』小学館、2018年、「問答無用」項。
- 小学館国語辞典編集部編『精選版 日本国語大辞典』小学館、2005~2006年、「問答無用」「問答無益」項。
- 『日国友の会』「もんどうむよう【問答無用】」用例、2025年2月11日公開。
- 国立国会図書館『仏国美談 : 回天偉績』書誌情報。
- 国立情報学研究所『回天偉蹟佛國美談』書誌情報。
