自画自賛
読み方:じがじさん
「自画自賛」の意味
「自画自賛」は、自分の行為や自分自身を、自分でほめることです。
「自画自賛」の語源・由来
もともとは、自分で描いた絵に、自分で「賛」を書くことを指しました。
「賛」は絵画に書き添える詩や文章のことで、ふつうは他人に書いてもらうものでした。
そこから、自分で自分をほめる意味で使われるようになりました。
「自画自賛」の使い方
次のような型がよく使われます。
- 「〜を自画自賛する」
自分の作品、成果、行動などを目的語にします。「自分の料理を自画自賛する」などの形です。 - 「自画自賛になるが〜」
自分をほめる発言をする前に、断りとして置きます。「自画自賛になるが、よくできたと思う」などと使います。 - 「自画自賛の〜」
後ろに「言葉」「評」などを続けます。「自画自賛の言葉」のような形です。
「自画自賛」の例文
- 監督は試合後、自分の采配を自画自賛した。
- 自画自賛になるが、今回の企画書は要点を分かりやすくまとめられたと思う。
- 新商品の説明会では、開発担当者の自画自賛の言葉が少し目立った。
「自画自賛」の類似表現
手前味噌(てまえみそ)
「手前味噌」も、自分や自分に関係するものを自分でほめることをいいます。
「手前味噌ですが」のように、身内や自社、自分の成果をほめる前の控えめな断りとして使われることが多い表現です。
「自画自賛」は、他人について「あの人は自画自賛している」と評する形でも使えます。
「自画自賛」の古い用例
江戸時代前期の評判記『野郎大仏師』(1667~1668年)には、
「自画自讚」
という表記が見られます。
この例では、自分自身をほめる意味です。
17世紀後半には、すでに現在につながる意味で使われていたことが分かります。
また、咄本『一休咄』(1668年)には、
「自画自賛の御影」
という用例があります。
こちらは、自分で描いた絵に自分で賛を書くという、もとの意味で使われています。
「自画自賛」の間違いやすい使い方・表記
「自我自賛」と書くのは誤りです。
一般には「自画自賛」と書きます。
「自画自讃」という表記もあり、「讃」は「賛」と書き換えられる字です。
古い文献や文学作品では「自画自讃」の形も使われています。
参考文献・出典
- 新村出編『広辞苑』第七版、岩波書店、2018年。
- 飯間浩明編『小学館 四字熟語を知る辞典』小学館、2018年、「自画自賛」項。
- 小学館国語辞典編集部編『精選版 日本国語大辞典』小学館、2005~2006年、「自画自賛」項。
- 公益財団法人日本漢字能力検定協会『漢字ペディア』「自画自賛」項。
