満場一致
読み方:まんじょういっち
「満場一致」の意味
その場にいる全員の意見が一致し、異議を唱える人がいないことです。
「満場一致」の使い方
次のような型がよく使われます。
- 「満場一致で〜」
後ろに「可決する」「承認する」「選出する」などを続けます。「満場一致で採択する」「満場一致で決める」などの形です。 - 「満場一致の〜」
後ろに「決定」「支持」などを続けます。「満場一致の決定」「満場一致の支持」などと使います。 - 「満場一致となる」
採決や話し合いの結果を述べるときに使います。「採決は満場一致となる」などの形です。
「満場一致」の例文
- 審査員は満場一致で新人賞にこの作品を選びました。
- 新しい方針は委員会の満場一致の支持を得て、正式に決定されました。
- 何度も修正を重ねた結果、最終採決は満場一致となりました。
「満場一致」の類似表現
全会一致
読み方:ぜんかいいっち
意味は非常に近く、多くの会議や議決の場で言い換えられます。
「全会」はその会全体や会員全部を指すため、組織や会全体が同じ結論に達したことを述べる場合に使われます。
異口同音
読み方:いくどうおん
多くの人が口をそろえて同じことを言うことです。
正式な採決の結果よりも、複数の人の発言や意見がそろう場面で使われる点が異なります。
「満場一致」の古い用例
1898年(明治31年)12月6日の第13回帝国議会衆議院本会議で、小山久之助は
「滿場一致デ可決スルナラバ」
と発言しています。
旧字体の「滿」を用いた「滿場一致」で、「〜で可決する」と続く点から、明治31年には現代と同じ文型で議会の賛否を表していたことが分かります。
「満場一致」の間違いやすい使い方・表記
「万場一致」と書くのは誤りで、正しくは「満場一致」です。
「満場」は、会場全体やその場にいる人すべてを指す言葉です。
参考文献・出典
- 新村出編『広辞苑』第七版、岩波書店、2018年。
- 飯間浩明編『小学館 四字熟語を知る辞典』小学館、2018年、「満場一致」項。
- 小学館国語辞典編集部編『精選版 日本国語大辞典』小学館、2005~2006年、「満場一致」項。
- 国立国会図書館「第13回帝国議会 衆議院 本会議 第3号」、1898年12月6日。
- 現代言語研究会『四字熟語の辞典』あすとろ出版、2007年、「満場一致」項。
