価値の分からない相手に、どれほど貴重なものを与えても役に立たないというたとえ。
物や教えそのものには価値があっても、受け取る側がその価値を理解できなければ生かされないことを表します。高価な物だけでなく、優れた知識・助言・教え・芸術などにも使われます。日本語では『猫に小判』と非常に近い意味ですが、成立背景は異なり、『豚に真珠』は新約聖書に由来します。
日本語の「猫に小判」と近い意味を持つ、聖書由来の表現です。
「豚に真珠」の使い方
価値の分からない人には、どれほど貴重なものを与えても意味がないというたとえ。 相手が価値を理解できないものを与えても活かされない、と言いたいときに使います。
相手が価値を理解できないものを与えても活かされない、と言いたいときに使います。
「豚に真珠」の例文
この場面は「豚に真珠」ということわざで表せます。
意味を確認してから「豚に真珠」を使うと、意図が伝わりやすくなります。
「豚に真珠」の教えを、日常の判断にも生かしたい。
「豚に真珠」の由来・背景
新約聖書「マタイによる福音書」第7章の表現に由来します。精選版日本国語大辞典では1902年の国木田独歩『園遊会』に日本語の用例が示されています。
初出そのものを断定せず、確認できる辞書掲載の古い用例として扱います。
新約聖書『マタイによる福音書』7章6節の『真珠を豚の前に投げるな』という表現に由来します。河崎靖(2023)は聖書由来のことわざ研究の中でこの一節を扱い、馬場俊臣(2021)も『豚に真珠』を西洋・聖書由来の日本語ことわざとして位置づけています。日本語の定型表現は、原典の比喩を受容して広まったものです。
新約聖書「マタイによる福音書」第7章の表現に由来します。精選版日本国語大辞典では1902年の国木田独歩『園遊会』に日本語の用例が示されています。
聖書原典の成立時期と、日本語の『豚に真珠』という定型表現の成立時期は分けて扱います。また、マタイ7章6節の文脈をそのまま現代日本語の一般的な『価値が分からない』という用法だけに縮めないよう注意します。
聖書原典は古代。日本語で確認できる古い用例として1902年例を確認。日本語表現の厳密な初出年とは断定しない。
古い用例と用法の広がり
新約聖書「マタイによる福音書」第7章の表現に由来します。精選版日本国語大辞典では1902年の国木田独歩『園遊会』に日本語の用例が示されています。
確認済みの根拠資料を詳しく見る
1920年刊『山上の垂訓に関する研究』のOCR全文では『豚に真珠を投與ふる』という表現が確認でき、価値を理解しない相手に貴重なものを与えることの無益さを示す聖書由来の比喩として解説されている。
原資料・書誌を見る ↗資料の該当箇所を詳しく見る
OCR本文で確認。原画像一字単位照合は未完了のため、厳密な翻刻としては扱わない。
歴史の中で意味・使われ方はどう変わった?
相手が価値を理解できないものを与えても活かされない、と言いたいときに使います。
確認状況を明示し、未確認事項を確定情報のように扱わない方針です。
「最古」と断定せず、現時点で確認できる古い資料・用例として積み上げています。資料間で作者や由来の伝承が異なる場合は、複数説を保持して比較します。

