モーションを掛ける
読み方:モーションをかける
「モーションを掛ける」の意味
相手に働きかけることを意味し、特に恋愛の相手の気を引こうとして言い寄ったり、好意を示す行動を取ったりすることです。
「モーションを掛ける」の語源・由来
「モーション」は英語の motion から入った外来語で、日本語では「動作」「身ぶり」「動き」などを意味します。
そこに、相手へ働きを向ける意味を持つ「掛ける」が結び付いた表現です。
「モーションを掛ける」の使い方
次のような型がよく使われます。
- 「〜にモーションを掛ける」
「〜」には、働きかける相手が入ります。「気になる人にモーションを掛ける」「同僚にモーションを掛ける」などの形です。 - 「〜からモーションを掛けられる」
相手から働きかけを受ける場合は、受け身の形でも使います。「知人からモーションを掛けられる」「年上の人からモーションを掛けられた」などと使います。 - 「モーションを掛けてくる」
相手のほうから積極的に働きかけてくることを述べる形です。「何度もモーションを掛けてくる」「さりげなくモーションを掛けてきた」などと続けます。
「モーションを掛ける」の例文
- 彼は以前から好意を寄せていた女性に思い切ってモーションを掛けたが、返事はすぐにはもらえなかった。
- 最近、趣味の集まりで知り合った人からモーションを掛けられているような気がする。
- 彼女は何度も食事に誘ってモーションを掛けてきたのに、彼はその好意にまったく気づいていなかった。
「モーションを掛ける」の類似表現
言い寄る(いいよる)
恋愛感情を持って相手に近づき、自分の思いを伝えようとする表現です。
「モーションを掛ける」には、言葉だけでなく態度や行動によって気を引こうとする場合も含まれます。
口説く(くどく)
恋愛の相手に言葉を重ね、自分を受け入れてもらおうとする場合によく使います。
「モーションを掛ける」よりも、言葉による積極的な働きかけを表しやすい表現です。
「モーションを掛ける」の古い用例
岡田三郎『血』(1927年)には、「しきりにモーションをかけてゐたが」という言い回しが記録されています。
ここでは、誰かに口論をしかけようとするような態度について使われており、恋愛に限らない「相手に働きかける」という表現です。
1927年には、現在よく知られる恋愛上の意味より広い対象にも使われていました。
参考文献・出典
- 新村出編『広辞苑』第七版、岩波書店、2018年。
- 米川明彦・大谷伊都子編『日本語慣用句辞典』東京堂出版、2005年、「モーションを掛ける」項。
- 小学館国語辞典編集部編『精選版 日本国語大辞典』小学館、2005~2006年、「モーションをかける」項。
