豪華絢爛
読み方:ごうかけんらん
「豪華絢爛」の意味
ぜいたくで華やかであり、きらびやかに輝いて美しいさまをいいます。
建物や衣装、装飾、舞台などのほか、華やかな顔ぶれについても使われます。
「豪華絢爛」の語源・由来
「豪華」と「絢爛」を組み合わせた四字表現です。
「豪華」はぜいたくで派手なこと、「絢爛」はきらきらと光り輝いて美しいことを表します。
特定の故事や中国古典の一句を出典とすることは確認されていません。
二字語としては、「豪華」は頼山陽『日本詩史』(1771年)に「侈麗豪華」、「絢爛」はフィッセル『日本風俗備考』の1833年の用例に「絢爛として最も美なるあり」とあります。
どちらも「豪華絢爛」という四字形が確認されるより前から日本語で使われていました。現在の四字形がいつ成立したかは明確ではありません。
「豪華絢爛」の使い方
次のような型がよく使われます。
- 「豪華絢爛な〜」
後ろに「衣装」「舞台」「装飾」「顔ぶれ」などを続けます。「豪華絢爛な衣装」「豪華絢爛な舞台」などの形です。 - 「豪華絢爛たる〜」
格調のある文章では「たる」を付けます。「豪華絢爛たる建築」「豪華絢爛たる催し」などと使います。 - 「豪華絢爛に〜」
後ろに動作を続けます。「豪華絢爛に飾る」「豪華絢爛に彩る」などの形です。
「豪華絢爛」の例文
- 城の大広間には金箔や色鮮やかな彫刻が施され、豪華絢爛な空間が広がっていました。
- 式典では各界を代表する著名人がそろい、その豪華絢爛たる顔ぶれが注目を集めました。
- 夜の山車は無数の灯りと飾りによって豪華絢爛に彩られ、多くの見物客を楽しませました。
「豪華絢爛」の類似表現
絢爛豪華(けんらんごうか)
「豪華」と「絢爛」の順序を入れ替えた表現で、意味はほぼ同じです。
多くの場面で言い換えられます。
絢爛華麗(けんらんかれい)
「華麗」は華やかで美しいことを表すため、美しさや鮮やかさを述べる場面に適しています。
「豪華」が持つ「ぜいたく」という意味は含まれていません。
「豪華絢爛」の古い用例
太宰治の長編小説『右大臣実朝』には、
「鎌倉はじまつて以来の豪華絢爛たる大祭礼」
という用例があります。
同作は1943年(昭和18年)9月に錦城出版社から刊行されました。
「豪華絢爛たる+名詞」という形で、大規模で華やかな祭礼を修飾しています。
なお、1955年の火野葦平『赤い国の旅人』を初出例として掲げる資料もありますが、『右大臣実朝』にはそれより12年前の用例が確認できます。
参考文献・出典
- 新村出編『広辞苑』第七版、岩波書店、2018年。
- 飯間浩明編『小学館 四字熟語を知る辞典』小学館、2018年、「豪華絢爛」項。
- 小学館国語辞典編集部編『精選版 日本国語大辞典』小学館、2005~2006年、「豪華絢爛」「豪華」「絢爛」項。
- 太宰治『右大臣実朝』錦城出版社、1943年。
- 青空文庫「太宰治『右大臣実朝』」。
