読み方:らいらいせせ(らいらいよよ)

「来来世世」の意味

生まれ変わりを繰り返しながら続く、はるか先の未来のことです。

「来来世世」の語源・由来

「来世」の「来」と「世」をそれぞれ重ね、意味を強めてできた語です。

「来世」は死後に生まれ変わる次の世をいい、「来来世世」とすることで、その先へ幾世も続いていくことを示します。

「来来世世」の使い方

次のような形で使われます。

  • 「来来世世まで〜」
    長く続くことを述べるときに使います。「来来世世まで受け継ぐ」「来来世世まで忘れない」などの形です。
  • 「来来世世に〜」
    後ろに「続く」「わたる」などを置きます。「来来世世に続く願い」「来来世世にわたる縁」などと使います。
  • 「来来世世の〜」
    後ろに名詞を続けます。「来来世世の迷い」「来来世世の因縁」などの形です。

「来来世世」の例文

  • この願いが来来世世まで受け継がれていくことを祈った。
  • 二人は、来来世世にわたって結ばれることを願い、静かに手を合わせた。
  • 物語では、来来世世も変わらぬ志を持ち続けようとする人物が描かれている。

「来来世世」の類似表現

未来永劫

読み方:みらいえいごう

これから先、果てしなく続く時間を広くいう言葉です。

「未来永劫」は人や物事の継続全般に使え、生まれ変わりを前提としない点で使える範囲が広くなります。

生生世世

読み方:しょうじょうせぜ

生まれ変わり死に変わりして経る多くの世をいう仏教語です。

意味は非常に近いですが、「生生世世」は一つ一つの生と世を繰り返していくことを示す言い方です。

「来来世世」の古い用例

江戸時代前期の禅僧・至道無難の法語集『即心記』には、

「来々世々、生をかへかへてくるしめども」

という表現があります。

『即心記』は無難が68歳のころにまとめたとされており、17世紀後半には「来々世々」の形が使われていたことが分かります。

ここでは「来々世々」に続けて「生をかへかへて」とあり、生まれ変わりを重ねることを述べています。

近松門左衛門の浄瑠璃『嫗山姥』には、正徳2年(1712年)の用例として、

「見奉らん悲しさは来々世々の迷ひなり」

とあります。

「来々世々の〜」と後ろの名詞につなげる形で使われており、「来」と「世」の繰り返しを「々」で表記しています。

参考文献・出典

  • 新村出編『広辞苑』第七版、岩波書店、2018年。
  • 飯間浩明編『小学館 四字熟語を知る辞典』小学館、2018年、「来来世世」項。
  • 小学館国語辞典編集部編『精選版 日本国語大辞典』小学館、2005~2006年、「来来世世」項。
  • 公田連太郎編著『至道無難禅師集』春秋社、1956年。
  • 高野斑山・黒木勘蔵校訂『近松門左衛門全集』第六巻、春陽堂、1923年。
ABOUT ME
北澤篤史
四字熟語・漢字熟語・ことわざ・慣用句・故事成語を対象に、語源・由来、古い用例、文献上の変遷を研究している。ことわざ学会理事。2025年度ことわざ研究奨励賞受賞。著書に『〈試験に出る〉マンガでわかる おもしろい四字熟語図鑑』『〈試験に出る〉マンガでわかる すごいことわざ図鑑』『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(いずれも講談社)がある。