拍手喝采
読み方:はくしゅかっさい
「拍手喝采」の意味
手をたたき、声を上げてほめたたえることです。
演技や演奏、演説、活躍などに対して、大勢の人が強い称賛を示す場面で使われます。
「拍手喝采」の語源・由来
「拍手」は手をたたくこと、「喝采」は声を上げてほめそやすことです。
「喝采」は、もと中国で、さいころを投げる際に掛け声をかけることをいい、のちに大声でほめる意味でも使われるようになりました。
中国の古い文献では「喝采」と「喝彩」の両方の表記が見られます。
「拍手喝采」は、この二つの語を組み合わせた形です。
現在の四字の形がいつ成立したのかは明確ではありません。
「拍手喝采」の使い方
次のような型がよく使われます。
- 「拍手喝采する」
観客や聴衆などを主語にして使います。「聴衆が拍手喝采する」などの形です。 - 「拍手喝采を浴びる」
称賛を受ける人や演技などについて使います。「選手が拍手喝采を浴びる」などと続けます。 - 「拍手喝采が起こる」
会場や客席で大きな反応が生じたことを述べる形です。「会場に拍手喝采が起こる」などと使います。
「拍手喝采」の例文
- ピアニストが最後の音を弾き終えると、客席から大きな拍手喝采が湧き起こった。
- 新人選手は土壇場で逆転打を放ち、満員の観客から拍手喝采を浴びた。
- 彼女が大胆な改革案を発表すると、会場の参加者たちは一斉に拍手喝采した。
「拍手喝采」の類似表現
好評嘖嘖(こうひょうさくさく)
評判がよく、多くの人が口々にほめる様子をいう四字熟語です。
「拍手喝采」がその場で表れる拍手や声による称賛に使われるのに対し、「好評嘖嘖」は作品や人物などが広く高い評判を得ている場合に使います。
絶賛(ぜっさん)
この上なくほめることです。
拍手や歓声を伴う必要はなく、作品を文章でほめる場合や、商品・演技などを高く評価する場合にも使えます。
「拍手喝采」の古い用例
明治16年(1883)7月30日付の『郵便報知新聞』に、
「其危険にして巧みなる拍手喝采の声頻りなりし」
とあります。
「拍手喝采の声」という形で使われており、少なくともこの時期には現在と同じ四字の語形が日本語の新聞に現れています。
明治44年(1911)に行われた夏目漱石の講演「中味と形式」には、
「終った時に拍手喝采をして」
とあります。
「拍手喝采する」という、現代にも続く使い方が見られます。
参考文献・出典
- 新村出編『広辞苑』第七版、岩波書店、2018年。
- 飯間浩明編『小学館 四字熟語を知る辞典』小学館、2018年、「拍手喝采」項。
- 小学館国語辞典編集部編『精選版 日本国語大辞典』小学館、2005~2006年、「拍手喝采」「喝采」項。
- 夏目漱石「中味と形式」、1911年。
