古用例・表記変遷・成立背景を、根拠の深さごとに記録する
この研究基盤では「見つかった最古らしい例」をそのまま初出と呼びません。資料の確認深度、資料内位置、実際の表記、不確実性をEvidenceとSourceに分けて保存し、第三者が後から確認できる状態を残します。
現在の調査で本文または信頼できる翻字まで確認できた古い用例。
調査範囲内で最古と判断する概念。網羅性が不足する場合は断定しません。
表現・意味・文化的背景がどのように成立したかという説明。最古用例と同義ではありません。
ことわざとして成立した時期。単一資料の刊年から自動的に決めません。
確認深度を分ける
資料の存在・書誌・目録レベル。
抄録・要旨・紹介文まで確認。
本文中の該当箇所まで確認。
画像上の字面まで直接確認。OCRや人手翻字と区別します。
歴史Evidenceで残す項目
例|案ずるより産むが易い
- 確認できる古い用例
- 『春色梅児誉美』天保4年(1833年)刊・第4輯(四編)巻十一14オ
- 資料中表記
- 案じたより産が易い
- 現在の扱い
- 1833年は「本文まで確認できた古い用例」。ことわざ自体の初出年・成立年とは断定しません。
- 確認レベル
- NDL OCRと国立国語研究所の人手翻字を照合。原画像の一字単位直接判読は未完了として区別。
現在のEvidence / Source整備状況
公開時の判定ルール
- 検索結果だけでは初出・成立・用例確定としません。
- 本文確認が必要なEvidenceでLocatorがない場合は、公開根拠としてPASSにしません。
- OCR、人手翻字、原画像直接照合を同一レベルとして扱いません。
- 低強度Evidenceは保存できますが、自動で主要根拠にはしません。
- Source品質ゲートとEvidence品質ゲートの両方を通したものを公開根拠として扱います。
研究方法節への記載例
本研究では、ことわざの歴史資料をEvidenceとSourceに分離して記録した。各Evidenceについて資料内表記、確認位置、確認日、必要確認深度、実確認深度、使用文脈、不確実性を保存した。検索結果は候補探索として扱い、本文または信頼できる翻字まで確認した資料のみを歴史的用例の根拠として採用した。また「確認できる古い用例」「初出」「成立時期」「起源」を別概念として扱い、単一資料の刊年をことわざ自体の初出年・成立年とはみなさなかった。
史料・表記変遷・Evidence・Sourceを、ひとつの研究画面で追う
ことわざを選ぶと、確認済みEvidenceとSourceを読み込み、古用例・表記・資料位置・確認深度を時系列で表示します。外部資料検索は候補探索として分離し、登録済み根拠と混同しません。
用例・表記変遷タイムライン
表示年は比較・確認のための参照値であり、ことわざの初出年・成立年とは限りません。
根拠資料
主張・資料位置・確認深度から根拠を追跡します。
Source
Evidenceから参照される資料一覧です。NDLデジタル資料は、この画面から資料内部のOCRを直接検索できます。
資料内検索
OCR検索は該当頁の候補特定に使います。引用・翻刻・初出確定では必ず原画像と書誌を確認してください。
外部資料を横断探索する
外部検索は候補探索です。検索結果だけで初出・成立・用例確定とは扱いません。
