読み方:てーぷをきる

「テープを切る」の意味

競走などで、一位になってゴールすることです。先頭で決勝線に到達した選手やチームについて使います。

「テープを切る」の語源・由来

陸上競技などでは、決勝線にテープを張り、先頭の選手が走り抜けることで勝者を明らかにしていました。その選手が体でゴールテープを切る光景から、一着になることを「テープを切る」というようになりました。

「テープを切る」の使い方

「日本人選手がテープを切った」「地元チームのアンカーがテープを切る」のように、一着になった選手やチームを主語にします

「大会新記録でテープを切る」「二位に大差をつけてテープを切る」のように、記録や勝ち方を表す言葉と組み合わせることもできます。「ゴールテープを切る」ともいいます。

「テープを切る」の例文

  • 彼女は残り百メートルで先頭を抜き、大会新記録でテープを切った
  • 駅伝のアンカーがテープを切ると、待っていた仲間たちから歓声が上がりました。
  • 昨年二位だった選手は、次の市民マラソンでは必ずテープを切ると宣言しています。

「テープを切る」の類似表現

ゴールインする

決勝点に到達することであり、一位とは限りません。「五位でゴールインした」とはいえますが、「五位でテープを切った」とすると、慣用句の意味には合いません。

優勝する(ゆうしょうする)

一つの競走で一着になった場合には、「テープを切る」と言い換えられます。ただし、「決勝戦に勝って優勝する」「リーグ戦で優勝する」のように、決勝線を走り抜けない競技では「優勝する」のほうがしっくりきます

「テープを切る」の間違いやすい使い方

「新しい橋の開通式で市長がテープを切った」という文では、はさみでテープを切る実際の行為であり、一着になるという慣用句ではありません。

競走の話か、開通式や落成式の話かによって意味が変わります。

参考文献・出典

  • 新村出編『広辞苑』第七版、岩波書店、2018年。
  • 米川明彦・大谷伊都子編『日本語慣用句辞典』東京堂出版、2005年、「テープを切る」項。
  • 小学館国語辞典編集部編『精選版 日本国語大辞典』小学館、2005~2006年。
  • 松村明監修『大辞泉』第二版、小学館、2012年、「テープを切る」項。
ABOUT ME
北澤篤史
ことわざ学会理事。ことわざ・慣用句・故事成語・四字熟語・漢字熟語を対象に、語源・由来、古い用例、文献上の変遷を研究している。2025年度ことわざ研究奨励賞受賞。著書に『〈試験に出る〉マンガでわかる すごいことわざ図鑑』『〈試験に出る〉マンガでわかる おもしろい四字熟語図鑑』『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(いずれも講談社)がある。